拡大《金管奏者(路上演奏者)》

ジーノ・セヴェリーニ

《金管奏者(路上演奏者)》

1916年頃   油彩・カンヴァス

セヴェリーニはイタリアの画家。未来派運動の中心的メンバーのひとりです。1906年11月にパリに移住。モンマルトルに居を構え、画業に専念するようになりました。路上で楽器を演奏する辻楽士が主題となっています。彼が持つ楽器はトロンボーンと言われてきましたが、その形体はむしろユーフォニアムのように見えます。ピカソ、ブラックに通じるキュビスム的造形が顕著で、一部には点描も用いられています。未来派の仲間の中でもいち早くキュビスムの手法を取り入れたセヴェリーニは、フランスの同時代の動向をイタリアに橋渡しした重要な役割を担っています。
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《金管奏者(路上演奏者)》