拡大《脱衣婦》

梅原龍三郎

《脱衣婦》

1912年  油彩・カンヴァス

京都に生まれた梅原龍三郎は、聖護院洋画研究所で浅井忠らの指導を受け、1908(明治41)年にフランスへ渡りました。リュクサンブール美術館でルノワールの作品に感銘を受けた梅原は、カーニュにある画家のアトリエを訪ね、親しく交流を重ねました。留学中に描かれたこの作品には、明るく柔らかな色彩や筆致などに、ルノワールの影響が色濃く表れています。しかし友人で画家の山本鼎の回想によれば、梅原は「ルノワールは女性的でセザンヌは男性的だ、セザンヌの方が強い芸術だと思ふ」とも語ったといいます。ルノワールだけに執心することなく、模索する画家の姿が感じられます。

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