Paris Report

Column|2017.05.12
パリ美術館情報 1

8月21日までパリのオランジュリー美術館で開催の「ブリヂストン美術館の名品−石橋財団コレクション展」には、当館所蔵の印象派の作品が多く展示されます。ピサロ《菜園》もそのひとつですが、今年、パリではピサロの作品を見る機会に恵まれています。

マルモッタン・モネ美術館では、特別展「カミーユ・ピサロ」展が開催されています(会期:2017年2月23日〜7月2日)。印象派のグループ展は全8回開催されましたが、ピサロはそのすべてに参加した唯一の画家で、印象派の画家たちのまとめ役でした。この展覧会ではピサロの作品約70点が展示され、画家の生涯を初期から晩年までたどることができます。

この特別展に加えて、マルモッタン・モネ美術館のコレクションもご覧いただけます。有名なモネ《印象、日の出》もマルモッタン・モネ美術館の所蔵作品です。ブリヂストン美術館所蔵のモネ《睡蓮の池》とよく似た作品も所蔵されています。よろしければ会場で探してみてください。

また、リュクサンブール美術館でも「エラニーのピサロ」展がはじまりました(会期:2017年3月16日〜7月9日)。ピサロは1884年にエラニーに居を構え、晩年までそこで過ごすことになります。この展覧会は、1884年から1903年までピサロがエラニーで制作した作品を集めたものです。(K.K)