Paris Report

Column|2017.03.30
パリ出張日記 1

4月5日から8月21日まで、パリのオランジュリー美術館で「ブリヂストン美術館の名品−石橋財団コレクション展」がはじまります。セーヌ川の対岸にあるオルセー美術館には、はやくも展覧会の看板が出ています。当館所蔵のモネの《睡蓮》が目立つデザインです。

オランジュリー美術館の受付を通って、真っ直ぐ進むと1階にはモネの「睡蓮の間」があり、階段を降りて地下階へ行くと「ジャン・ヴァルテルとポール・ギヨーム・コレクション」を見ることができます。印象派からピカソまでの流れを追うことのできる贅沢な空間です。同じ地下階を左に進むと、特別展示室があります。今は展覧会準備中のため、囲いが立っていて、中に入ることができませんが、ここが「ブリヂストン美術館の名品−石橋財団コレクション展」の会場となります。

展覧会の準備はかなり前からはじまっていました。昨年の夏には、展示される作品がほぼ決まり、会場での作品配置図面が作成されました。

ちょっとだけ特別展示室をのぞいてみましょう。

展示室の中には仮設の壁が建てられ、章ごとに作品を紹介するようになっています。今回の展覧会に合わせて、壁はグレーに塗られました。作品を実際に展示する前に、壁面には、作品のサイズ大に切られた茶色の紙が貼られました。作品が展示されたらどのようになるのでしょうか?楽しみです。(K.K)