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ARCワークショップ 「蒔絵の世界を知る・体験する」
2019.06.29
6月29日、石橋財団アートリサーチセンター(ARC)にて第12回ワークショップ「蒔絵の世界を知る・体験する」を開催しました。講師は、漆芸家で目白漆芸文化財研究所代表の室瀬智弥氏。
まず、漆の歴史・特徴、漆器・蒔絵について、室瀬さんによる試作作品や、塗りの工程ごとの椀、そして蒔絵筆、粉筒などの蒔絵に使う道具を実際に手に取って見せていただきながら、室瀬さんからご説明いただきました。
そして当館所蔵の漆器作品、植松包美《籬菊蒔絵螺鈿手箱写し》と《破れ網に桜花散らし蒔絵弁当箱》 について、当館の平間学芸員からご紹介したのち、いよいよ蒔絵体験!漆の平皿に、本物の漆で好きな柄をワンポイント描き、本物の金粉を蒔きます。
参加者の皆さんは思い思いの柄を平皿にデザインされ、とても熱心に集中して取り組まれていました。ワンポイントに、上記の当館所蔵作品のモチーフを選ばれた方も多くいらっしゃいました。蒔いた金粉をそっと筆で払って絵が現れると、歓声が上がりました。皆さんの作品は、目白漆芸文化財研究所さんにて仕上げ処理をしてくださったのち、およそ1ヶ月後にお手元に届く予定です。蒔絵の世界を身近に感じられる、貴重な時間となりました。