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ARCワークショップ「”コラージュ ”連作する/考える」
2021.06.26
6月19日、石橋財団アートリサーチセンター(ARC)にて、美術家で元宮城県美術館学芸員の大嶋貴明氏をお迎えして、第16回ワークショップ「”コラージュ”連作する/考える」を開催しました。はじめに、パブロ・ピカソの《ブルゴーニュのマール瓶、グラス、新聞紙》を中心にコラージュにおける多様な意味についてのレクチャーがあり、その後「ワークショップに来るまでの当日朝の自身の感じの変化」をテーマに、作品制作を開始しました。参加者は持参した素材とARCに準備された素材(物質性の強いものと表象性の強いもの)とを活用しながらコラージュを制作し、互いに作品を見せ合い、質問し合うことによって、より深い様々な発見があったようです。昼食後、午前中に制作した作品をもとに、地(支持体)を変え、バランスを壊したり、素材を変えたり、次元の違うものが混在するなど図の意味を複数化することを目指し、その意味を問いながら新たなコラージュ作品の制作をスタートしました。後半はピカソのキュビスムと同時代の音楽を聴きながら作業を進め、その効果もあってか、さらに制作への熱が入り、作品もより複雑なものへと進展していきました。完成した作品は午前中と同じく、参加者同士で見せ合い、スタッフからも完成した素晴らしい作品に対してコメントをさせていただきました。終了後はお互いの作品を写真で撮る様子も見られ、参加者はご自身の作品を大切に持ち帰られていました。レクチャーで登場したピカソの《ブルゴーニュのマール瓶、グラス、新聞紙》は現在アーティゾン美術館のSTEPS AHEAD展で展示中(〜9/5)です。ぜひご覧ください!
[ATZインターンR.M]