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鴻池朋子 ちゅうがえり 関連プログラム「みる誕生」鑑賞会(全3回)
2020.11.06
アーティスト・鴻池朋子さんは、眠っている細胞を呼び起こし、 “生まれたての体”のように全感覚で初めて世界と出会う驚きを、「みる誕生」と名付けました。10月5日、12日、19日に開催した「みる誕生」鑑賞会は、視覚中心に捉えてきた美術のあり方を問い直し、観客同士が様々な身体感覚を使って一対一で対話し、作家と美術館も一緒に聴き、語り合う試みとして実施しました。各回、目の見えない人・見えにくい人と、見える人を4組または5組お迎えし、靴を脱いで展示室を歩いたり、壁、額縁、作品にそっと触れて感触を確かめたり、朗読を聞いたり、遠吠えをしたり、ペアで語りあったりしながら会場を巡りました。
参加者の皆さんからは、「ビニールテープのシャッシャッシャッという音や、スロープを登るときのギーギーという音など、音の効果が絶大でわくわくした/美術館にはほとんど行ったことがなく、インクの質感や額縁に触ったのも初めてだった/裸足で絵を見たことが一番びっくりした/触ると凄さや鋭さが伝わってきて、こういう感覚は目で見るだけでは分からなかった/(ペアの相手と一緒で)楽しかった/新しい発見がたくさんあった」など多くのコメントが寄せられました。
*展覧会は10月25日に閉幕しました。会期中、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため作品に触れての鑑賞を見合わせましたが、このプログラムは、休館日に限られた人数で感染症対策に注意しながら実施しました。