ARCワークショップ「ブロンズのセンス」

2020.10.28

10月17日、講師にブロンズ彫刻の作家である伊藤一洋氏をお迎えして第15回ARCワークショップ「ブロンズのセンス」を開催しました。はじめに予め準備された昆虫型ブロンズを硫化カリウムを溶かしたぬるま湯につけて黒色に着色。次に、水で溶いた塩化アンモニウムを含ませた綿棒をトントントンと置いては乾かし緑青をふかせていきます。ゆっくり少しずつ変化していく過程を確認しながら作業しました。作業の合間には、講師が持参してくださった10キロのブロンズの塊や鋳造のための道具である小型の溶解炉や取鍋(とりべ)、蝋型原型とブロンズ彫刻を手にとって確認したり、講師がこれまでに携わっていらした大型彫刻の鋳造や設置、修復などブロンズ彫刻にまつわるさまざまな話題を提供していただきました。最後に、ワックスコーティングを行って完成です。皆さんの作品を机に並べると、緑色(緑青)がみんな違っていて歓声があがりました。「同じところを何度もぬって青くしました」「地道に塗っていって、やりきった感じがすごく良かった」などの感想も寄せられ、充実の3時間となりました。

ARCワークショップ「ブロンズのセンス」
ARCワークショップ「ブロンズのセンス」
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