拡大《チョチャラ》

藤島武二

《チョチャラ》

1908-09年  油彩・カンヴァス

藤島武二は、38歳のときに4年間のヨーロッパ留学を果たします。その後半をローマで過ごしました。留学の目的を装飾画の学習と定め、そのための技量を磨くことに励みます。そのひとつが人物画を極めることで、肖像画家として名声の高かったエミール=オーギュスト・カロリュス=デュランに師事しました。肩肘の張らないのびのびとした女性像を藤島はローマで残しますが、この作品はその中の代表作です。モデルは、独特のスカーフを巻いて、ローマの南東、チョチャリア地方からローマへやって来る花売娘です。

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《チョチャラ》