ひとを描く

見どころ

2024.11.2 SAT - 2025.2.9 SUN

1

マネ、セザンヌ、ルノワールらヨーロッパ近代画家による人物画を一望

本展ではマネ、セザンヌ、ルノワールら19世紀から20世紀にかけて活躍したヨーロッパの画家たちによる人物画を一望いただけます。例えばモデルと画家という関係に注目すると、描いた画家と交流のあった同時代の画家が浮かび上がってきます。アンドレ・ドラン《ヴァイオリンを弾くヴラマンクの肖像》はドランがヴラマンクをモデルに描いた作品で、右下にはドランのサイン、左下には「ドランによる私の肖像」との書き込みがあります。モデルになったのは誰か?どのような物語を描いているのか?など制作背景から、当館の人物画の名作を新しい視点でお楽しみください。

  • アンドレ・ドラン

    ヴァイオリンを弾くヴラマンクの肖像
    アンドレ・ドラン《ヴァイオリンを弾くヴラマンクの肖像》1905年

    1905年

  • ポール・セザンヌ

    帽子をかぶった自画像
    ポール・セザンヌ《帽子をかぶった自画像》1890–94年頃

    1890-94年頃

  • ピエール=オーギュスト・ルノワール

    すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢
    ピエール=オーギュスト・ルノワール《すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢》1876 年

    1876年

2

古代ギリシア陶器を一堂に展示

古代ギリシア陶器30点を一堂に展示します。古代ギリシア陶器に描かれた「ヘラクレスとケルベロス図」「男女図」「婦人図」などの様々な人物と、ヨーロッパ近代画家らによって描かれた人物を見比べていただくことで人物表現の豊かさを感じ取っていただけます。

  • ブーローニュ441の画家

    ヴァイオリンを弾くヴラマンクの肖像
    「ブーローニュ441の画家」《アッティカ黒像式頸部アンフォラ「ヘラクレスとケルベロス図」》紀元前520–510年頃

    紀元前
    520-510年頃

  • メイプルウッドの画家

    アプリア赤像式鐘形クラテル「男女図」
    「メイプルウッドの画家」《アプリア赤像式鐘形クラテル「男女図」》紀元前4世紀第2四半期

    紀元前
    4世紀第2四半期

  • ロチェスター・グループ

    アプリア赤像式鐘形レキュトス「婦人図」
    「ロチェスター・グループ」《アプリア赤像式レキュトス「婦人図」》紀元前340年頃

    紀元前
    340年頃

3

藤島武二と長谷川路可による古代ローマの模写作品を初公開

イタリアを旅行した日本人の画家たちにとって、古代ローマの作品は魅力的なものでした。本展では古代ローマのモザイクや壁画断片と合わせて、2人の近代日本人画家——藤島武二と長谷川路可——による模写作品を紹介します。これらの模写作品はアーティゾン美術館の開館以来、初めて公開するものです。2人が古代ローマの作品に描かれた人物をどのように表現しているのかをご覧ください

  • 長谷川路可《「アルドブランディーニ家の婚礼図」の模写》1955–56年

    長谷川路可

    「アルドブランディーニ家の婚礼図」の模写

    1955-56年

作品は全て石橋財団アーティゾン美術館蔵

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