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本展ではマネ、セザンヌ、ルノワールら19世紀から20世紀にかけて活躍したヨーロッパの画家たちによる人物画を一望いただけます。例えばモデルと画家という関係に注目すると、描いた画家と交流のあった同時代の画家が浮かび上がってきます。アンドレ・ドラン《ヴァイオリンを弾くヴラマンクの肖像》はドランがヴラマンクをモデルに描いた作品で、右下にはドランのサイン、左下には「ドランによる私の肖像」との書き込みがあります。モデルになったのは誰か?どのような物語を描いているのか?など制作背景から、当館の人物画の名作を新しい視点でお楽しみください。
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古代ギリシア陶器30点を一堂に展示します。古代ギリシア陶器に描かれた「ヘラクレスとケルベロス図」「男女図」「婦人図」などの様々な人物と、ヨーロッパ近代画家らによって描かれた人物を見比べていただくことで人物表現の豊かさを感じ取っていただけます。
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イタリアを旅行した日本人の画家たちにとって、古代ローマの作品は魅力的なものでした。本展では古代ローマのモザイクや壁画断片と合わせて、2人の近代日本人画家——藤島武二と長谷川路可——による模写作品を紹介します。これらの模写作品はアーティゾン美術館の開館以来、初めて公開するものです。2人が古代ローマの作品に描かれた人物をどのように表現しているのかをご覧ください
作品は全て石橋財団アーティゾン美術館蔵