開館記念展覧会
1952年1月11日[金] - 3月30日[日]
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概要
1952年1月8日(火)、午前9時半から開館記念式典を挙行、石橋家親族とブリヂストンタイヤ株式会社の幹部、美術館関係者など100人あまりが参列した。設立者石橋正二郎の挨拶および運営委員長團伊能の挨拶があり、その後石橋幹一郎の発声で列席者一同が万歳を唱えた。同日午前10時半から午後6時までの間に、三笠宮殿下をはじめ招待客865人が来場した。そのうち芸術・文化関係の主な来賓は次の通り。青山義雄、安倍能成、有島生馬、梅原龍三郎、岡本太郎、堅山南風、河北倫明、川口軌外、川端実、北村西望、隈元謙次郎、小絲源太郎、小山敬三、坂倉準三、千田是也、高畠達四郎、高見順、瀧口修造、谷川徹三、鳥海青児、寺田透、土門拳、中川一政、野口弥太郎、長谷川三郎、土方定一、広津和郎、古沢岩美、細川護立、正宗得三郎、松永安左衛門、三岸節子、宮本三郎、武者小路実篤、安井曾太郎、安田靫彦、矢内原忠雄、山下新太郎、山本有三、吉田五十八、和辻哲郎。1月9日、10日にはブリヂストンタイヤ株式会社の創立20周年記念行事などが行なわれ、翌11日(金)、10時半より一般公開した。本展の出品作品は、西洋絵画が コロー、マネ、モネ、セザンヌ、ルノワール、ゴーガン、ボナール、マティス、ピカソ、ルオーら28作家の55点、日本近代洋画が浅井忠、黒田清輝、藤島武二、青木繁の4作家の55点、彫刻がロダン、ブールデルら6作家の9点、計119点で、10 点を除いて所蔵作品(正確には石橋正二郎の個人蔵)であった。常設展示の性格が強かったため会期終了の月日が明確ではないが、3月末日に大幅な展示替えを行い、それを持って一区切りとしたようである。開館は大きく報道され、伊原宇三郎(東京新聞、1月12日)、土方定一(毎日新聞、1月13日)、式場隆三郎(東京タイムズ、1月13日)、武者小路実篤(産業経済新聞、1月23日)、瀧口修造(読売新聞、1月24日)らが各紙に寄稿した。2月には、皇太子殿下が来館。3月には、日本美術家連盟(安井曾太郎会長)より、石橋正二郎に美術館開設への感謝状が贈られた。
開催概要
展覧会名
- 開館記念展覧会
会期
- 1952年1月11日[金] - 3月30日[日]
主催
- ブリヂストン美術館
会場
- ブリヂストン美術館