石橋財団コレクション選 特集コーナー展示 新収蔵作品特別展示:パウル・クレー
2020年6月23日[火] - 10月25日[日]
概要
アーティゾン美術館は2019年に、20世紀前半を代表するスイス生まれの画家パウル・クレー(1879-1940)の24点の作品をまとめて収蔵しました。このコレクションは、個人のコレクターが所蔵していたものです。これら24点はクレーが分離派展や青騎士グループへの参加を通じて頭角を現わし始めた1910年代に始まり、造形教育学校バウハウスで教鞭を執っていた1920年代を経て、晩年にあたる1930年代まで、その画業の大半を網羅した、規模、質ともに国際的にも有数といえるクレー・コレクションです。クレーの本領である、多様な技法と素材を駆使した絶えさる造形的実験の軌跡を明らかに示しており、この希有な創造性をそなえた画家とその芸術のさらなる理解を促す、貴重な作品群であるといえます。本企画では、これら新収蔵の24点に、既収蔵のクレー作品《島》(1932年)を加えた計25点を一堂に展示し、クレー芸術のエッセンスと魅力をお楽しみいたただきます。
略歴
パウル・クレー
1879年12月18日、ドイツ人の音楽教師の父とスイス人のオぺラ歌手であった母との間に、スイスの首都ベルン近郊の町ミュンヘンブーフセゼーに生まれる。1900年にミュンヘン美術アカデミーに入学し、フランツ・フォン・シュトゥックの教室に学ぶ。ミュンヘンを拠点に、分離派展や芸術家グループ「青騎士」の活動に参加し、ヴァシリー・カンディンスキーやフランツ・マルクらと交流する。第一次大戦後は、ヴァイマールの国立造形教育学校バウハウスに招聘され、1921年に正式な教授に就任。造形理論の研究、講義、著述を行ないながら、自らの芸術の革新に努めた。1931年にバウハウスの教職を辞した後は、デュッセルドルフ美術アカデミーの教授に就くも、ナチ党が独裁色を強める中、1933年にドイツを離れてベルンに移住。1935年以降は皮膚硬化症と闘いながら、スイス南部の町ロカルノ=ムラルトの療養所で没する1940年まで、旺盛な創作を続けた。展覧会風景
撮影:木奧惠三
開催概要
展覧会名
- 石橋財団コレクション選 特集コーナー展示 新収蔵作品特別展示:パウル・クレー
会期
- 2020年6月23日[火] - 10月25日[日]
開館時間
- 10:00 - 18:00(祝日を除く毎週金曜日は20:00まで/当面の間、中止)*入館は閉館の30分前まで
休館日
- 月曜日(8月10日、9月21日は開館)、8月11日、9月23日
主催
- 公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館
会場
- 4階 展示室
同時開催
-
ジャム・セッション 石橋財団コレクション × 鴻池朋子 鴻池朋子 ちゅうがえり(6階展示室)
第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示帰国展「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」(5階展示室)
※4階展示室では、本展示を含む「石橋財団コレクション選」特集コーナー展示「印象派の女性画家たち」もご覧いただけます。
スマートフォンとイヤホンをお持ちいただくと、アプリで声優の細谷佳正さんによる無料音声ガイドをお楽しみ頂けます。
アーティゾン美術館蔵書展示:「パウル・クレーと書物」(4階インフォルーム)
アーティゾン美術館は、所蔵品にかかわる図書資料の収集を続けており、4階インフォルームで所蔵図書の一例をご紹介しています。今回は、4階の展示室で開催されている特集コーナー展示「新収蔵作品特別展示:パウル・クレー」に関連する書籍をご紹介いたします。
入館料 (税込)
ウェブ予約チケット | 窓口販売チケット | |
---|---|---|
一般 | 1,100円 | 1,500円 |
大学生 専門学校生 高校生 |
無料 要予約
入館時に学生証か生徒手帳をご提示ください。 予約枠には上限がありますので、上限に達した場合はご入館いただけません。 ウェブ予約をされない場合は「当日チケット」(一般)をご購入ください。 | |
障がい者手帳をお持ちの方と 付き添いの方1名 |
無料 要予約
入館時に障がい者手帳をご提示ください。 | |
中学生 以下の方 | 無料 予約不要 |
*この料金で同時開催の展覧会を全てご覧いただけます
*ウェブ予約チケット:各入館時間枠の終了10分前まで販売
*当日チケット:ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ販売
*ウェブ予約チケット:各入館時間枠の終了10分前まで販売
*当日チケット:ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ販売
作品
《小さな抽象的ー建築的油彩(黄色と青色の球形のある)》 1915年 油彩・厚紙 24.1×34.3cm
《ストロべリーハウスの建築工事》 1921年 油彩・厚紙 39.3×49.5cm
《庭の幻影》 1925年 油彩・木枠に貼られた厚紙 24.0×30.0cm
《羊飼い》 1929年 油彩・合板に貼られたカンヴァス 49.8×67.0cm
《立ち向かう矢》 1933年 水彩、石膏・カンヴァス 24.8×76.2cm
《谷間の花》 1938年 水彩・板に貼られた綿布 42.5 ×51.0cm