神話と聖書の図像学

日本人が西洋美術に接するうえで一つのハードルとなるのが、ギリシア・ローマ神話、あるいはキリスト教的な主題解釈の難しさであろう。本展では、館蔵品と寄託作品から、神話や宗教逸話を扱った絵画、モザイク14点、彫刻11点、版画36点、ギリシア陶器13点、計74点を並べ、図像の理解と普及を目指した。「主題／モチーフ小事典」を付したカタログは会期中に完売し、この種のテーマが美術愛好家の強い関心を集めていることを物語った。

＊特集展示