拡大《新撰六歌仙四季草花図屛風》

酒井抱一

《新撰六歌仙四季草花図屛風》

江戸時代 19世紀  紙本金地著色

右から左へと季節が展開するように配された花木と、その動きに呼応するかのようにリズミカルに貼られた色紙形。花はバイモやノコギリソウといったやや珍しい品種もていねいに描かれ、色紙には藤原良経や藤原定家といった新撰六歌仙の肖像と和歌が軽やかな筆致で表されています。左端の「雨華抱一書画一筆」の署名と「文詮」の朱文円印および朱文瓢印は、江戸の地に琳派の絵画様式を広めた酒井抱一を示します。抱一が庵居に「雨華庵」の額を掛けた1817(文化14)年以後、没する1828(文政11)年以前の制作と考えられます。

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