アレクサンダー・コールダー
《単眼鏡》
1947年 金属の板に彩色
© 2024 Calder Foundation, New York / Artists Rights Society (ARS), New York / JASPAR, Tokyo C4565
アメリカ人のコールダーは1926年にパリに出て、この頃より画期的なパフォーマンスの作品「シルク・コールダー(コールダーのサーカス)」の制作を開始しました。1930年代初頭には、主にモノクロームを用いた抽象のキネティック彫刻「モビール」の制作を開始しました。また、金属板でつくられた抽象的で静止した彫刻「スタビル」の制作も始めました。この彫刻はスタビルのひとつです。複数の黒い金属の板で構成された形態は、360度それぞれの角度から見ると別の表情を見せます。コールダーは制作後に作品にタイトルをつけ、それを解釈の手段として使うことは意図していませんでしたが、作品名の由来は、作品最上部の、孔の空いた板に取り付けられた小さな形態によるものでしょう。
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