草間彌生
《無題(無限の網)》
1962年頃 油彩・カンヴァス
©YAYOI KUSAMA
草間彌生は幼い頃から幻覚や幻聴に悩まされ、それを鎮めるために紙に絵を描き留め始めたのが創作活動のきっかけとなりました。1957(昭和32)年に渡米した草間は、次第に前衛的な絵画表現を試みるようになりました。1959年にニューヨークのブラタ・ギャラリーで個展を開催。カンヴァス全体に白い絵具で細かい弧を描き込んだ絵画を発表し、注目を浴びます。これは網目状に見えることからのちにネット・ペインティングと呼ばれるようになりました。白地に赤い網目をめぐらせたこの作品はその展開形です。緻密ながら躍動感のある緊張感溢れる画面を創造しています。
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