拡大《入口、1961》

マリア=エレナ・ヴィエラ・ダ・シルヴァ

《入口、1961》

1961年  グワッシュ、テンペラ・紙

©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 C4251

ヴィエラ・ダ・シルヴァはポルトガル出身の抽象画家です。19歳でパリに出て、彫刻をブールデルとデスピオ、絵画をレジェに学びました。第二次大戦中は戦禍を避けてブラジルに逃れていましたが、1947年にパリに戻り、以後フランスの抽象画を代表する画家として活躍しました。彼女の作品は、街景を具体的なイメージとして描写することから始まり、次第にそれらを抽象化していく手法に特徴があります。この作品は、紙にグワッシュとテンペラで描かれており、繊細な線描と細かな色面により都市風景にも見える画面が展開されています。
このページをシェア
《入口、1961》