拡大《あしたの場所》

野見山暁治

《あしたの場所》

2008年  油彩・カンヴァス

Ⓒ一般財団法人 野見山暁治財団

この絵にかぎらず、一旦手を離れてしまった絵について、それらを制作したときのことはあまり覚えていないと野見山暁治は語ります。ただ、この絵は手こずることなくササッと描けたと、その印象は残っているようです。左上部、カンヴァスの地塗りの上に斜めに引かれた黒線や、中央から水平に引かれた黒線は、悠々とした伸びを見せています。本格的に絵を志して以来、油絵具での表現を基本としてきた野見山ですが、版画や絵本、本の執筆など、その活動は広範囲に及びます。そしてこの年、ステンドグラスの壁画制作に取り組み、新たな表現に挑んだのです。

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