拡大《松梅図屛風》

狩野典信

《松梅図屛風》

江戸時代 18世紀  紙本金地墨画

画面いっぱいに枝を伸ばす松と梅の巨木は、松樹はどっしりと、梅樹は軽やかに、呼応するかのように描かれています。大胆でスピードを感じさせる墨線が主体な中、小さな梅花がほのかな彩りを添えています。大きな画面に総金箔貼り、松に梅という題材から、この屛風が、晴れの場のために制作されたであろうことが想像されます。そして、その時期は1780(安永9)年から1790(寛政2)年、木挽町狩野家の六代目典信が法印に叙されてから没するまでの間であることを、「榮川院法印筆」の落款が示しています。
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《松梅図屛風》