拡大《接吻》

コンスタンティン・ブランクーシ

《接吻》

1907-10年  石膏

ブランクーシはブカレストの国立美術学校で彫刻を学んだ後、1904年にパリに出て彫刻家の道を歩み始めます。ロダンの影響をうかがわせる具象的な人物像を手がけた後、ルーマニアで少年期より親しんでいた木や石の直彫りの手法に転じ、素朴で単純化された造形に向かいます。この作品はその最初期の作例で、石の直彫りに基づいて制作された石膏によるヴァージョンです。石の塊を切り出したような野性味を全体としてとどめつつ、主題である男女の結びつきが大らかにして簡潔な形態で表されています。

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《接吻》