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エジプト テーベ(ルクソール)
《セクメト神立像》
新王国時代 第18王朝 アメンへテプ3世治世 花崗閃緑岩あるいは花崗岩
セクメトは古代エジプト語の「力強き者」から派生した名で、太陽神ラーの娘として破壊や疫病をもたらす女神ですが、一方では敵を退け、疾病を治す慈悲深い神の役割も担います。この像は、第18王朝のアメンヘテプ3世が病気になった際に、治癒を祈願して約730体つくられました。欠損した右手には生命のシンボルであるアンク(呪物)を持っていたとされ、左手に持ったパピルスを模した杖を体の中心に添えています。頭上に戴く日輪とウラエウス(屹立したコブラ)は太陽神ラーとの関連を表し、雌ライオンは頭部に三部式鬘をかぶり、長衣の上には神が身につける広襟飾りをつけています。
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